たかがメモリ!?の読み方

IT支援

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PCの処理が遅くなったと感じる事はありませんか?

PCは起動の際に、自動的にいくつものアプリケーションを起動させており、起動が遅いのは、同時にいくつものアプリケーションを立ち上げているからとも考えられます。

そんなときはメモリを増設することでPCの動きが軽くなる事があります。

但し、注意が必要です!

 

なぜならば、メモリにはPCとの相性や規格が異なったりで、せっかく購入しても使えなかったりというのが、非常に多いのです。!(さんざん、痛い目遭いました!)

 

購入前に注意すべき点を列挙します。

ご自身で増設する際の参考になればと思います。

 

①.OSのビットバージョンを確認しましょう!

最近では少なくなりましたが、WindowsのOSには32bitバージョンと64bitバージョンの2種類があります。32bitバージョンの場合、メモリを増設したとしても、最大3.2GB程度までしか認識しません。増設の効果は無くは無いですが、メモリの効果は制限されます。

バージョンの確認はWindowsの場合ですと、『コンピュータ』を右クリックした上、『プロパティ』から確認できます。

 

②.元々、付いているメモリの容量を確認しましょう!

デュアルチャネルに対応しているPCが多くあります。デュアルチャネルとは複数枚のメモリを同期させて使用することで、転送速度を上げることができる技術になります。2GBのメモリが1枚(シングル)よりも1GB×2枚(デュアル)の方が、理論上、速いということになります。

ですので、元々使用しているメモリの容量と同じ容量のメモリを使用した方がより良いということになります。メモリにはマザーボードにオンボードしているメモリと取り外しが可能なメモリがありますが、取り外しが可能な場合には、両方とも同じメモリにするのがお勧めです。

 

③.PCに合うメモリを購入しましょう!

メモリの規格には色々なことが書かれています。読み誤ると、①、②がクリアしていても、読み込めなかったり、或いはPCそのものが起動しないことが発生したりします。

通常、規格は下記のような内容が記載されていると思います。

 

DDR3L SDRAM PC3-12800 204pin 2GB

 

知らない人からすると、何が書いてあるか、さっぱり解りませんね!

以下、解説です。

 

(DDR3L)

メモリの中にあるチップの規格になります。メモリの性能は近年、加速的に向上しており、現在、主流であるのが、第三世代のメモリ、DDR3になります。Lが付いている場合は低電圧版になります。

(SDRAM)

メモリは正確にはRandom Access Memory(ランダム・アクセス・メモリ)といいます。電源の供給が続く限り、情報を記録しますが、電源の供給が断たれるとその記録を消失するものになります。直接、物理的な記憶媒体であるHDD(ハード・ドライブ・ディスク)等とのやり取りは、処理に非常に時間がかかるものなので、代わりに電気的にやり取りを行うメモリを置くことで、処理速度を速くしています。

(PC3-12800)

メモリモジュールと言います。12800とは転送速度を示しており、1秒間に12800MB転送できるということを示しています。性能的にはこの数字が大きければ大きいほど高性能ということになります。

(204pin)

端子の数です。マザーボードにより異なります。

(2GB)

メモリの容量です。

 

この中で、注意しなければならないのは『DDR』と『メモリモジュール』になります。

『DDR』の場合、PCによっては低電圧対応により、メモリを認識しない可能性が有ります。増設するPCが低電圧に対応しているのか?していないのか?を確認する必要があります。

『メモリモジュール』の場合、それぞれのPCにそれぞれ対応している転送速度があり、転送速度が良ければいいというものではありません。そのPCにあった転送速度を調べる必要があります。解りやすいのは、備え付けてあるメモリの『メモリモジュール』を見るのが手っ取り早いです。

メモリで注意しなければならないのは、こんなところです。

 

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